こんばんは! チネローテル大家です。
突然ですが、皆さんは“超能力モノ”お好きですか? 私は大好きです!
特に好きな超能力モノドラマとして『SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~』がございます。こちらは人類が突如「スペック」と呼ばれる超能力に目覚め、それによって発生する事件を解決する人々のミステリー・サスペンスドラマでございます。荒唐無稽な展開も多いながら登場人物も非常に魅力的で、一部の層には非常に人気の高い作品だったかと思いますのでご存じの方も多いのではないでしょうか。尚余談でございますが、私は『SPEC』は「翔」までで終わったものと思っているタイプの面倒臭いオタクですので大好きなのはそこまでと補足させていただきます*1。
本作も、そんな超能力モノのアクション映画で、予告を観た時は謎のチープなCGに逆に心踊り……え!? G3!? 仮面ライダー!? これって仮面ライダーアギトの新作なの!? なぜ今!? なんだこの内容!? ヘン過ぎるよ!?!?
……まあだいたいそんな映画です。
映画『アギトー超能力戦争ー』の感想です。
簡単あらすじ
※上記は、筆者チネローテル大家によるオリジナルのあらすじです※
Filmarks短評
映画『アギトー超能力戦争ー』のレビューを書きました! https://t.co/wu5CHz1wHq #Filmarks #映画
— チネローテル大家 (@cinerotel) 2026年4月29日
結構面白かったです
主人公はあくまで氷川さん
評価:★★★★(星4)
※結構ダイレクトなグロ描写があるため注意。また筆者は『仮面ライダーアギト』テレビシリーズはリアタイ勢かつ既存の劇場版は未鑑賞。『仮面ライダージオウ』のアギト回は鑑賞済。
ネタバレなし感想
■井上御大大笑顔
そうとしか言いようがない映画と感じました。
井上御大とは、本作の脚本を務めておられます井上敏樹氏のことでございます。本作を最後までご覧になられた方は同様の感想を抱かれるのではないでしょうか。井上敏樹超楽しそうだなあ! みたいな。
私は井上敏樹氏の作品ですと直近では『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』を鑑賞していました。そちらを鑑賞された方は本作を見て感じるものがありますでしょう。現象や展開としては突飛だったり荒唐無稽だったりするのに、テーマはわかりやすく人間ドラマ部分は妙に面白い、みたいな。
本作のテーマは「進化」なのかなと思うのですが、人から見たら大したことのない一歩も実は大きな進化なのだ、みたいな…進化は強要されるものではなく自らの手で起こすことだみたいな…なんかそういういい感じの…その進化を示す描写は超規模小さいけど、みたいな。
実際ギャグシーンとシリアスシーンの塩梅はかなり良かったのではないでしょうか。自分が鑑賞した箱はほぼ満席だったのですが、まあドッカンドッカン受けていました。ここ最近鑑賞した映画だと1番の劇場の盛り上がりだった気が致しますね。では手放しに良作と言えるかと問われれば、それは絶対に違うと断言できるのですが。こんな作品が跋扈したらアカンでございます。良くも悪くも井上敏樹氏の力技だろこんなの。
■役者陣の熱演
これについてはかなり良かったですね。『仮面ライダーアギト』当時のキャストの皆様も出演されていましたがいい意味で空気感が変わっておらず、「そうそうこんな感じだった!」と本編うろ覚え勢もにっこり。そして本作からのキャストでありメインどころの活躍をされていたゆうちゃみ氏のキャラと演技も好きでした。他キャストがベテラン陣なこともあって浮いている部分がないとは言わないものの、一所懸命な演技と熱血感がうまくマッチしていたと思います。それはそれとして冒頭の台詞回しはなんなんだ。こんなポリ公おってたまりますか。怖いよ。
■CG…
いつまでこの質感で行く感じです? もうやめませんか?
CGのチープさ加減がもうずっと変わっていない気がする。わざとか? わざとなのか? 予告のCG本当に「いやどこのB級映画だよ」と半笑いで観ていたら仮面ライダーのカットが出て映画館の座席から少しずり落ちましたからね。
そのせいもあってか本作はなんだか全体的にチープな味わいがいたします。本当にこれが記念作でいいのですか? 本当に?
ネタバレあり感想
ご覧になる際はご注意ください。
本作は仮面ライダーではないが、それでよかったか
タイトルの通り、本作は仮面ライダーを前面に推した作品ではありません。事実「仮面ライダーアギト」の登場シーンはごくわずか。ほぼ〈G3ユニット〉らの面々により本作のアクションシーンは構成されています。果たしてそれで良かったのだろうか? という話なのです。
正直私が本作で一番ワクワクした場面は「仮面ライダーアギト」の変身シーンと登場シーンでした、それまでにも様々な展開はありましたが、それらの何倍も「仮面ライダーアギト」が登場しただけで遥かにテンションが上がってしまったのです。
すみません、はっきり申し上げるのですが、本編の数年後変身者は力を失っていて……という展開、嬉しいですか? 私は全く嬉しくないです!! いえ、別に戦い続けろという話では全くなくて、その力を持ったまま生きていてほしいというそれだけなのですが。
仮面ライダーしかりウルトラマンしかり、最終回や本編後に変身の力失いがちなのはよくあるのですが、最終回で力を失っていないなら本編後に失うのは違うのでは? と感じてしまうのですよね。だって変身ものの大事な要素って「変身」ではございませんか。それがなくなってしまったらもうそれは違うではございませんか。登場人物らの魅力はもちろん大事ですが、「変身」はやはり付加価値として大きくてその「変身」引っくるめてそのキャラが好きなのであって、本編内で「変身」能力の喪失などと決着をつけるなら納得がいくものの本編外で力を失っていて……という話は相当悲しい。
話がだいぶ逸れてはしまいましたが、要するに「フツーに仮面ライダーアギトが活躍する映画じゃだめだったんすか?」という話でございます。今後もこのスタイルで記念映画作っていく感じだとチョト悲しい。私は『平成ジェネレーションズ』シリーズが大好きなので、ああいうのがたくさん観たい……。FINAL、いつ観ても上がる。
東映お金ないのかな……。そうかも……スーパー戦隊も終わっちゃったしな……。
うろ覚えでも楽しかった!
ここは井上御大のいいところが出ていると思います。なにせ本編はもう25年前の作品です。私はその当時の鑑賞後はほぼ見直していないので(『仮面ライダーディケイド』を鑑賞後にいくつかの平成作品を見直したがアギトは除外していた記憶)、キャラクターは主役級の方々を除くとどういう人達だったのかほとんど忘れてしまっていました。
それでも十分楽しめたので、おそらくアギト本編をご覧になっていない方も面白く観られるのかもとは感じました。さすが人間ドラマを書かせると手段はともかく内容はかなり魅力的になる井上御大だ。でも年齢いじりは寒いから辞めたほうがいいとおもうっすよ。
ただ、これは逆に私がうろ覚えだから楽しめた可能性が結構ありまして、本作のラスボスである方は本編ではどうやら明確な悪とは描かれていなかった人らしく、それはちょっとまずいのではなかろうかと感じました。この辺りの塩梅はファンのスタンス次第かも。
映画『アギトー超能力戦争ー』の感想でした。
そういえば余談なのですが、最近私のタイムラインで『仮面ライダー剣』の話題がよく流れてくるのですが何かあったのでしょうか? 橘さん役の方がゼッツに出演されている都合なのかな。
何を隠そう私、仮面ライダーの中で一番好きな作品は『仮面ライダー剣』なので、様々な話題が出るのは結構嬉しい。唯一仮面ライダー作品でブルーレイBOXも購入しているくらいには大好き。CSMも持っています。序盤の諸々からネタ的な意味で話題になりやすい作品ではあるのですが、序盤の人間ドラマ(※一部)や基本設定は悪くないですし、脚本交代して以降の展開本当に凄まじいですからね。キングフォーム本当に格好いい! あと人外と人間の関係性が好きになったのも間違いなく『剣』がきっかけ。『剣』でも記念作作るのかな……キャストの方は現役退いた方もいらっしゃる一方で結構集まってくださる印象あるので、実現ありえるかもしれない。でも竹財輝之助氏なんて今や超売れっ子になってしまいましたからねえ。勢揃いは難しいかなあ。
それはそれとして『仮面ライダー剣』第6話にて、橘さんを助け起こした主人公が至近距離で撃ち抜かれて吹っ飛びながらOPが始まる」という流れ、本当に美しい。何度観ても大爆笑してしまうので、是非まだご覧になられていない方はご覧ください。面白すぎる。面白い場面ではないのに。元気が出ますよ。おすすめです。

そういえば『マンダロリアン』のシーズン1が観終わりました! やっぱり人外と人間の関係性、最高! マンダロリアンは人間ということでいいのか……? そのあたりスターウォーズ世界はよくわからない。
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*1:『SPEC』はTVシリーズの他、TVスペシャル版の「翔」と劇場版の「天」、完結編と称され公開された前後編の劇場版「結」が存在する。TVシリーズは重要な謎が投げっぱなしになり終了するという大問題エンドを迎えるものの、続編となる「翔」はその謎を見事に解決し物語としても素晴らしい出来だった。しかしそれ以降の劇場版は「スペック」を持つ人々「スペックホルダー」の能力インフレだったり登場人物のヘンな過去設定が増えてしまったりと凄まじいカオスぶりとなり、最終的にほとんど収集が付かずに大暴走のオチを迎えて無理やり終了。非常に好きな作品でリアルタイムで追っていたこともありあの劇場版のオチは未だにトラウマものである。まだご覧になられていない、超能力モノが好きな方は是非とも「翔」までを餃子片手にご覧いただきたい。