チネローテル 映画感想ブログ

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【映画感想】超時空英雄伝エイリアノイド PART1:神剣激突(ネタバレ有)_やりすぎ超時空SFアクション(時系列シャッフルあり)

皆さんは、映画作品において、どこまで設定を盛ることを許容できますか?

私は、鑑賞者のキャパシティを越えた盛り方はさすがに許容できません。いくらそれらひとつひとつが好みの設定であったとしても、むしろ別々に食べたほうが美味しいのではないでしょうかと感じてしまうのが本音でございます。何もかも盛り込めば必ず美味しくなるわけではない、取捨選択こそが作品を研ぎ澄ますと私は考えております。

本作は取捨選択をほぼしなかった(と思われる)結果、面白いのに人に若干勧めづらい難解さを持ち合わせてしまっている印象でした。どうして。

 

映画『超時空英雄伝エイリアノイド PART1:神剣激突』の感想です。

簡単あらすじ

現代の韓国には異星から来訪したアンドロイドが潜んでいた。人型戦闘用アンドロイドのガードと、あらゆる形状に変化できるサポートアンドロイドのサンダー。彼らの任務は、人間の肉体に閉じ込めた異星人の罪人を見張り、脱走を試みようとする奴らを時さえ越えて拘束することであった。しかし罪人らの作戦により、人間に封じられた罪人らが解放される事故が起きてしまう――630年前の高麗では、“神剣”と呼ばれる謎の武器に高額の懸賞金を賭け捜す者がいた。金欲しさに神剣を手に入れようとする道士ムルクだったが、彼の前に妖術を使う男らが立ちはだかる……。

※上記は、筆者チネローテル大家によるオリジナルのあらすじです※

Filmarks短評

評価:★★★★(星4)

 

ネタバレなし感想

■情報が多いて

本作、前後編構成の作品なのですが設定が大層複雑でございまして……。あらすじから伺える通りでございますが、異星人がタイムスリッパーでありしかも看守的な立ち位置を担っているし異星人は異星人で地球を第二の故郷としようと目論んでいるようですし、しかも疑似家族要素もあるわシンプルに映像構成的にも過去と未来が入り混じるわでなかなか飲み込むのに苦労いたしました。

そのくせノリが韓国コメディ映画お得意の軽妙な感じでございますから、いよいよ頭がこんがらがってしまいます。硬派に振れという話ではございませんが! もう少し話をシンプルにできなかったのですか!? 設定周りとか凄まじいことになっておりますよ!?

飲み込みさえすれば面白いのは間違いないのですが……それゆえにPART2は楽しく観られる期待がございます。

 

■映像がリッチとシュールとで混沌

本作、かなり制作費がかかっているような気がいたします。ワイヤーアクションはかなり見応えがございますし、セット(なのか実在ロケ地を使っているのかはわかりませんが時代劇風の町並み辺り)もなかなか良い雰囲気です。そして3D映像も……

いえあの3D映像についてなのですがちょっと言いたいことがございまして……なんというか微妙に浮いていませんか? シュールというかなんというか。いえ、アンドロイドのガードとサンダーのデザインは個人的にかなり好きなのですよ? それこそガードのデザインは東亜重工の合成人間さながらで相当イカしておりますし。ですがその一方で異星人のデザインがなんですかね、どうにも勿体ないというか……新世紀エヴァンゲリオンの使徒みたいなデザインの異星人はまだ格好良いのですが(浮いてはいますが)。人間から脱走するビジュアルも気持ち悪さが勝るというか、泥では?

空や空間に亀裂が入って車でタイムスリップして……という設定自体は、それこそ『バック・トゥ・ザ・フューチャー』さながらでイカしているのですが、亀裂の演出がその妙にチープと申しますか……設定は好きなんですけれどね。空を割るという話はウルトラ怪獣のバキシムを思い出しました。

なんなんでしょうね、このちぐはぐ感は。要素が多くてカオスなので統一感をもたせるのが難しいのもわかるのですが勿体ない気がいたします。

 

ネタバレあり感想

注意
ここから先は、映画『超時空英雄伝エイリアノイド PART1:神剣激突』のネタバレが含まれます。
ご覧になる際はご注意ください。

 

 

 

キャラはかなり好きだが、勿体ない

おとぼけだけど秘めたる実力を持った三枚目道士、銃を扱う謎の美少女、男女バディの仙人……いい意味で漫画っぽい設定していて凄いイイですよね! 
現代パートの、無骨で無愛想なアンドロイドのガードと、ガードと同じ顔をしているけれどお調子者で応用の利く万能のサンダー、そして彼らがうっかり拾ってしまった聡明な娘・イアン……この三人の話がもっと観たかった!

……あの、これタイムスリップ要素要ります!? それがあるせいでだいぶ話が複雑になっているのですよね。謎の美少女=イアンなので。話が噛み合わないとかではまったくないのですが、複雑さに反して状況が明らかになったときの「そうだったのか!」なカタルシスがあまりなく……普通にワイヤーアクション活かしまくったドタバタ道士時代モノか、疑似家族SFヒューマンドラマが観たかった気がしてしまいました。2つの映画に分けませんか? いや既に分かれてはいるのですがそういうことではなく。

PART2ではそう思わされないような展開が待っていることを願います。ホント。

 

映画『超時空英雄伝エイリアノイド PART1:神剣激突』の感想でした。

キャラクターの方向性は少年漫画みたいに分かりやすくてシンプルなのに設定が難解気味だから本当に勿体ないんですって! もう少し設定を削ったら老若男女楽しく観られるエンタメ大作だと喧伝できたはずなのですよ。時系列シャッフルはやはり難しいですよねえ。どうしてもハードルが上がってしまう……。

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