こんばんは! チネローテル大家です。
GWもそろそろ終わりですね。私は法定休日以外のお休みはございませんので明日まででございます。そもそも法定休日を取得できただけで幸せなことなのですが。労働は一時の優しさを見せたかと思えばすぐさま殴ってくる。それでも労働に逆らえない――とはいえ、明日は無事に映画を2本ほど鑑賞予定です。というわけで粛々と、鑑賞感想記事を書いてまいりますとも。
本日の作品は、人物のキャラデザが日本的にはあまりにも……過ぎて、マリオやコナンの映画の公開にあてるにはさすがに厳しいのではないかと感じてしまったアニメ映画です。内容は結構良いのですが勿体ない!
映画『ARCO/アルコ』の感想です。
簡単あらすじ
※上記は、筆者チネローテル大家によるオリジナルのあらすじです※
Filmarks短評
映画『ARCO/アルコ』のレビューを書きました! https://t.co/NO23IFLPV9 #Filmarks #映画
— チネローテル大家 (@cinerotel) 2026年4月26日
技術に対してセキュリティが不足し過ぎ世界でした
評価:★★★★(星4)
※吹替版鑑賞。少々ショッキングな場面あり
ネタバレなし感想
■ストーリーは面白く、映像も基本的には美しい
本作、吹替版での上映が基本のようで、何も知らずに鑑賞したら日本語が流れてきて驚きました。フランスの作品のためフランス語と向き合うつもりだったので面食らいましたね。結構有名な声優さんがキャスティングされておりびっくり。どなたも非常に聞きやすくキャラクターにぴったりでした(一部の芸人さんはそのまんまの演技をされていらっしゃいましたが、棒読みよりずっと良い)。
そのような上映形態である以上、幅広い年齢の人に観られるような工夫が映画自体にも凝らされており、退屈することなく楽しく鑑賞できる作品と感じました。純粋に面白い作品です。映像も美しいですし、楽曲も素晴らしい!
ただですね~……。
キャラクターデザインが……弱い……。弱すぎる……。
本当に勿体ないというか、まあ日本がメインターゲットではないということなのかもしれないのですが、ちょっとその、あまりにもキャラクターデザインにヒキがないのですよね。正直このデザインから受ける印象としては、映画の内容がアート系映画か大人向けかと誤解してしまうのではという懸念がございます。実際は少年少女の、ほんのみじかいひとときの青春物語なのに。
ストーリーラインの方向性はそれこそ割とジブリ作品に近い印象なのですよね(もう少しスケールダウンはいたしますが)。せめてももう少しキャラクターのデザインをそれこそジブリに寄せていただければ日本でも強いフックになったろうにと……。かなり面白い作品で、かつ面白いだけではない独自性のある作品なので勿体ないという感想になってしまいます。
見慣れればなんてことはないとはいえ、子供の目が基本的に死んでいたり、いわゆるほうれい線がしっかり描かれていたりして可愛らしさがちょっと薄れている感じが否めなかったりと、やはりちょこちょこノイズになってしまうのは事実ですね。余談にはなってしまいますが、以前鑑賞した日本の映画の『トリツカレ男』もかなりキャラデザがノイズになっていました。内容は素晴らしいのになあ。未鑑賞ですが『Chao』や『オール・ユー・ニード・イズ・キル』あたりも同じかも。別に日本のスタイルが最高というつもりはないのですが、もう少しこう……いい感じの……その……。
身も蓋もないコトを言えば飛行スーツのデザインがあまりにも! あんまり過ぎるのですよ!! 人間デザインはこのままでよいとしても飛行スーツのデザインが本当に、本当にもうちょっとなんとかならんのか感。このデザインのせいで、作中のとある感動的なはずのシーンがツボに入ってしまい、笑いを堪えるので精一杯になっていました。笑うなという方が無理だろあれは(でもそんな意図はないはずの場面。詳細はネタバレに)。
ロボットのデザインはシンプルながらも悪くないのになあ。とはいえ、日本やアジア圏のアニメーションキャラデザは世界的に見ると独特側なのだろうとは思いますが。『羅小黒戦記』シリーズのキャラデザなんてもう超絶キュートでございますよね。キュート過ぎると犯罪を助長するみたいな話になってしまうのか……?
■現実が襲ってくる
子供でも観やすい作品ではあるのですが、『となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』『猫の恩返し』などのジブリ作品のような夢に溢れた物語になっているかというと、実は結構そうでもなくて、しっかり現実がそこにあるタイプの作品です。若干ネタバレになってしまうかもしれないのですが、考察したら実は怖いとかではなく、事象的にもビジュアル的にもとんでもなく怖い展開があります。寓話的といえばそうかもしれないのですが……。
親の言うことはちゃんと聞いたほうがいいということですね。ある意味教育にはぴったりかもしれないが、あんまりにも厳しい展開!
もっと言えば技術に対してセキュリティが終わりすぎているとも言います。映画を作る以上仕方がないとはいえ。この手の話ではあるあるですが。仮面ライダーとかウルトラマンもすぐに悪役に変身アイテムコピーされますしね。
ネタバレあり感想
ご覧になる際はご注意ください。
オチが怖すぎる
単刀直入に、本作の結末の話をしますね。
時空で迷子になってしまった子供を捜すために家族がおそらく数十年間を消費したという現実が本当に怖すぎてゾッとしました。
一時の気の迷いでここまで取り返しのつかないことが起こっていいのか?
記憶を失いかけるロボット・ミッキの顔面もまあ結構怖かったですが、あれはまだいいですよまだ。ちょっとしたジャンプスケアみたいなものですから。まあ夢には出るかもしれませんが。
でもアルコのしでかしたことがそんなに重い扱いになるのか、というのが最後の最後でしかわからないのが怖すぎて、つまりずっと子どもたちは危機感がなかったのですよね。それは知らなかったから。現実をビジュアルで表現されたのが本当にキツくて悲鳴が出かけました。もう皆時間が経ちすぎてアルコのやったことに対して怒ってないのも変なリアリティがあって嫌すぎましたね(※褒め言葉)。すごい映画だ。トラウマもんですよ。子供に見せていいのかどうかだいぶ迷うよ。
それはそれとして時空ジャンプ服に発信機的なものついてないのはさすがにおかしいだろと思いましたが。時空を旅できてどうしてそこの対策はされていないんだよ。迷子になったらどうするんだよ。ドラえもんだったらこうはなってないよ!
青春モノとして
かなり好きでした。
少し大人びた少女が、現状を変えたいと虹に願い、そしたら虹が落ちてくるという展開は本当に美しい。短い時間ではあるものの二人の交流も微笑ましい。アルコが家に帰るためにどでかショッピングモールで買い出しに行ってベンチでご飯を一緒に食べるなんてなんかもう、いいですよね~~。地味に三角関係っぽい要素もあって、こういうボーイミーツガールは正直相当好物でございました。ジュブナイルだ!
それはそれとしてあの大人三人衆はなんだったんだ?
あれも現実か?
過去に観た虹を追い続けて人生を消費した存在という現実かもしれない。どうしてそういう残酷なノイズを入れていくんだ。リアリティが怖いよ!
三三三三虹虹虹虹虹虹虹虹虹虹虹虹虹虹顔顔
笑うなという方が酷だよ
映画『ARCO/アルコ』の感想でした。
本作、良い作品であることには違いないのですが、私は幼い頃に夢と希望の詰まった物語に救われてきたので、本作を幼少の頃に観ていたらそこそこトラウマになっただろうなと思いました。現実を見るのは大人になってからでもいいんじゃないか。
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