こんにちは! チネローテル大家です。
あつが、なつい! そんな日こそ、怪談!
怪談百物語をするスレとかに参戦したいのですがありませんか? 語れるかと言われると持ち・怪談は正直2、3コ程度しかないのですが……やはり内臓から涼しくしなくっちゃあ。
とはいえ怪談を語る場所も語る数もなくたって、涼しくなれる場所はあります。そう、映画館ですね! 程よい(下手したらちょっと涼し過ぎるまである)エアコンに、優れた換気設備。そしてホラー映画なんか嗜んじゃいましたら、そりゃあもうキンキンに冷えきれる、そんな素晴らしい場所・素晴らしい季節・素晴らしいジャンル!
夏だ! 映画だ! ホラーまみれだ!
というわけで今回の一本もホラー……蓋を開けてみたらホラーと言うよりはちょっとサスペンス感もありましたが。建付け的にはホラーっちゃホラーなのかな。儀式とかもあるし。なんだったのかよくわからんけど。
◯ ←右回り
映画『ブリング・ハー・バック』の感想です。
簡単あらすじ
※上記は、筆者チネローテル大家によるオリジナルのあらすじです※
Filmarks短評
映画『ブリング・ハー・バック』のレビューを書きました! https://t.co/c8CPizMyKN #Filmarks #映画
— チネローテル大家 (@cinerotel) 2026年7月19日
あんまりだろ
評価:★★★★(星4)
※人体の損壊描写あり、不潔な描写あり
ネタバレなし感想
■ヤバいXXシリーズだ!!
事前情報はいつもどおりほぼ知らず、ただうっすら見かけた話だとなんかグロ多めの儀式ホラーらしい? という話だけで、予告も観ずに鑑賞したのですが……本作は『ウェポンズ/WEAPONS』と似た要素を含む作品でございます。具体的に申し上げますと(『ウェポンズ/WEAPONS』のネタバレを含むため暗転)「真犯人のジャンル」が。
とはいえ『ウェポンズ/WEAPONS』を楽しめた方が本作を楽しめるかは別です。本作のキモは兄妹愛部分だと感じたためです。本作のあまり儀式ホラー部分は、個人的にはそんなにピンとこなかったんですよね。凄まじく怖い! とも思えませんでしたし。どちらかと言うと登場人物の行動にドン引きする方が多かったです。
正直本作はホラーという区分にするにはちょっと弱い印象で、ヒューマンドラマ・サスペンス的な作品です。が、それにしてはグロテスク描写が結構痛々しいので結果としてホラーに区分されているだけというか。そういう作品かあと思っていただけたほうが楽しめるはず。
■上手い映画である一方、要素は活かしきれていない印象
本作は、画やロケーションなど光る部分はある一方で出てくる要素はあまり生かされません。いわゆる行き当たりばったり系のホラーに区分していいのではないかなと思います。もうちょっと、キャラクターの個性であったりとか、発言であったりとかを活かして物語が構成されていたら嬉しかったなという気持ち。それこそ、パイパーの弱視という要素が本当にデメリットとしてしか描かれていなかったのが残念。とはいえこれは『おさるのベン』の父親(ろう者)も同様でしたが。視覚にハンディがあるぶん、多少他の感覚が鋭くなっていてもいいのにとは思ってしまう。主に嗅覚を刺激しかねない大事件が起きているのに気づかないことあるんか……?
それはそれとして、とりあえずアンディ兄貴はホラー映画のベスト兄貴賞を受賞していいと思います。直近で観た兄貴が『ザ・マミー 棺の中の少女』だったから余計かも?(ザ・マミーの兄貴は状況的に仕方ないにせよ、まあ見せ場がなかった……)
ネタバレあり感想
ご覧になる際はご注意ください。
儀式が適当すぎる
テレビ映像を見せて、円のモチーフを用意するだけでいいの!?
多分予算の都合なのだとは思うのですが、「娘を呼び戻す」ための儀式の方法が割と雑……というかほぼ何をやっているのか分かりません。勿体ない! 美味しいところなのに! 具体例や説明が欲しいというよりは意味分からん手順をもっと見せてほしかったという気持ちが大きい。
実際はオリヴァーに物語が始まる前に何かしらのエグいことをさせていたのだろうなあとは思いつつ、冒頭部分の儀式シーンらしき場面を実際に兄妹やオリヴァーを扱ってもう一回やってほしかった気持ちはある。ブラムハウスならやるぞ!? 『ザ・マミー』でやってたぞ!? 日和るな!!
元々ローラがその手の儀式に傾倒していたのならあの謎技術も分かるのだけれど、元々は警察お抱えのカウンセラーだったという話ですし。娘が亡くなってから、片っ端から方法を探したのだとしても……。本作の警察はどうしようもない役立たずなので元々ヤバ儀式系統民である可能性もありますがね。そもそも昔預かってた子どもたちはどこいったんだよ! ちゃんと育て上げたのかよ!?
満足して死ぬな
満足して死ぬな(二回目)
本作の一番の問題点は、ローラがパイパーの一言で全部を諦め勝手に死ぬことです。アホ!! 禁忌に手を染めかけたんだからちゃんと生きたまま苦しみなさいよ!! 犠牲になったアンディの気持ち考えろよ!!
このオチは本作で一番微妙だな~と感じた部分でした。こんなことで急に我にかえるかなという。悪人は最後まで悪人であれ、自分勝手は最後まで貫き通せよという、ただそれだけでございます。結局、尺の都合なのでしょうけれど。どうにも私は、代償の伴わない呪いというのが苦手でございます。
個人的にはアンディとオリヴァーが悪魔合体してローラをめちゃくちゃにするくらいは観たかった(?)。それなら最終的にアンディが助からなくとも納得がいきます。おそらく予算の都合上難しいのでしょうけれど。
……そうなったら、それはモンスター映画では?
「グレープフルーツ」
それはそれとして、本作のキモである兄弟愛は本当に良かった。アンディの行動はことごとく報われないようでいて、アンディの行動あるいは犠牲がなければパイパーが助かることはなかったのも事実。
その一方で、アンディの今生はただただ辛いものだった。幼い頃は父親に虐待され、一度だけパイパーに手を上げてしまうもそのことを心から後悔しパイパーのことを守ろうと全力を尽くして、けれど新しい里親には受け入れられず冤罪で悪者にされて大人に助けを求めたのに上手く行かなくて、最期のメッセージすら直接パイパーに伝えることもできなくて……それが本当に不憫で仕方なく、こんな幕引きなんてあんまりだろうとかなり凹みました。
パイパー、気づいてよ。気づかなくても、信じてよ。自分を殴った相手がアンディではなかったって。継続的に暴力を振るっていたわけじゃなかったのに。アンディの、パイパーを誰よりも大事に思う気持ちは、パイパーに伝わっていなかったのかな……。
幸せになってほしかったよ。
映画『ブリング・ハー・バック』の感想でした。
ローラ役の方、なんだか見覚えがあるなあと思ったら『シェイプ・オブ・ウォーター』の主演の方だったのですね。なんというか、水に縁のあるキャスティングですね……。
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