チネローテル 映画感想ブログ

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【映画感想】ダーティ・エンジェルズ(ネタバレ有)_天使というには泥臭すぎる

こんにちは! チネローテル大家です。久々の映画館はやはりテンションが上がりますね。今まで首を真綿で締め付けられ続けていたものですから、ようやく正しい空気を吸えたようで落ち着くことができました。やはり映画館に住めるものなら住みたいものですがそうはいきませんかね。ナイトミュージアムならぬ、ナイト映画館とかいかがでしょう。……それはミッドナイト上映とかオールナイト上映か。

そんなわけで久しぶりの映画鑑賞でチョイスし鑑賞した作品ですが、リアリティ寄りなのかエンタメ寄りなのかちょっと半端な印象でございました。映画はエンタメで或る方が嬉しい私の個人の好みの問題もありそうではございますが。

 

映画『ダーティ・エンジェルズ』の感想です。

簡単あらすじ

女性兵士ジェイクは、かつて中東地域で作戦にあたっていた際、ISISの指導者・アミールに捉えられ仲間を失った過去を背負っていた。ある時隣国パキスタンでISIS武装勢力が学校を襲撃し、元アフガン政府関係者や米国外交官の娘らが人質とされてしまう。更に、その凶行の首謀者はアミールだったのだ。ジェイクは新たな仲間たちとともに、娘たちの救出作戦を決行する。

※上記は、筆者チネローテル大家によるオリジナルのあらすじです※

Filmarks短評

評価:★★★(星3)
※血飛沫等の暴力描写あり

 

ネタバレなし感想

■カタルシスは少ない

本作、物語の7割位は敵にしてやられ続けます。それほどに敵が強大ということはわかるのですが、鑑賞している側としてはずっと退屈だったりフラストレーションが溜まったりなどで、もう少しバランスが良ければなあと感じてしまう印象でした。後半のアクションシーンは良いので余計ですね。

ただ本作の見どころの派手めのアクションシーンは(規模の都合上)割と尺は短めなので、もっと観たかった感が否めず。後半に予算を集中させただけかもしれませんが

 

■登場人物の必要性

尺の都合上仕方がないこともあるのですが、本作の登場人物は多い割にあまり印象的なキャラ付けがされていません。中盤までは特にリアリティ寄りの作劇であることもあって、どのキャラがどういう性格でどういう戦い方で……みたいな部分の印象がどうしても薄めになってしまっているのですよね。見せ場が少ないのが大きい。むしろエンジェルズ側ではなく現地で合流した交渉上手兄弟の方がキャラが強い。いいのですかそれで?

そのせいで、仲間たちになんらかの損害があってもあんまり心に響かないといいますか、残酷な話ですが他人事感がどうしても凄くて。後半のアクション部分で急にエンタメ的なド派手方向に吹っ切る感じがあったため、もういっそしっかりキャラ付けしてほしかった印象が……。難しいですね。

 

ネタバレあり感想

注意
ここから先は、映画『ダーティ・エンジェルズ』のネタバレが含まれます。
ご覧になる際はご注意ください。

 

 

 

エンジェル……?

原題からダーティ・エンジェルズとはいえ、なんかこう、ダーティもエンジェルズもそんなに当てはまらんな……となってしまいました。

勝手にもっとド派手な爽快アクション! みたいなものを期待してしまっていたのですが蓋を開けてみたらリーダーが変な判断で仲間の足を引っ張り、基本仲間同士は全然仲良くないギスギスだし、作戦らしい作戦はなさそうだしでだいぶ行き当たりばったりライブ感な……そういう場面が大半だったのであまり心が動きませんでした。もしかしてエンジェルとは人質側のことを指していたりするのか?

R15+指定の残虐なシーンも、リアリティ寄り作劇の都合か基本「首の太い血管を切り裂く」描写のための指定だったのかな? という感じ。どうしてもアクションでR15+といわれると、指定されるほどのザンコク・グロテスク・アクションを期待してしまうので……むしろ見せ場の派手派手アクションシーンは全然問題なく全年齢表現でしたしね。なぜ。

あとは言及しているリアリティについてなのですが、そもそも本作におけるリアリティ加減は言い換えればだいぶ地味に思えるということなので、別にそれがよいとは思っておりません。人間ドラマ場面があんまり面白く感じられなかったのですよね。

このタイトルを挙げてしまっては本作が不憫になってしまうのですが、今年は『ウォーフェア 戦地最前線』というバケモンタイトルを観てしまっていたせいか、本作からは戦場の緊迫感を全然感じられずでして。ロケーションは良かったのですが、なんというか……。なんで『ウォーフェア』がPG12なんだ。本作がPG12で『ウォーフェア』がR15+の間違いではないのか。

 

▼とんでもない緊迫感に全身がこわばった映画の感想はこちら

cinerotel.jp

 

兄弟は好き

それはそれとして謎の現地協力民である兄弟のキャラはかなり好きでした。絶対兄貴死ぬだろうなと思ったら本当に死んでしまってあれが一番悲しかったですね。本作、この人死にそうだなあが全員もれなくお亡くなりになるのでまあまあ緊迫感がない。この先どうなっちゃうんだろう!? という先の展開を楽しむ作品というよりは現状起きている現象を楽しむ作品という印象でした。

終盤のアクションは好きなのですが……。そのアクションに入るまでが長過ぎる。いえ、他にも武器庫から武器を拝借する場面はありますけども、あそこのアクションにそこまで派手さはないので。

ラストはなんだったんですかね。あの場面だけ切り取ったら結構好きなのですが、納得感はあまりありませんでした。仲間を助けに行ったというのはわかるのですが、結果としては死にに行ったようなものですよね? ううむ。

なんだろうなあ。エゴなのではないかなあそれは。当人にしかわからないことだから、外野が何を言っても仕方がないのかもしれないけれど。個人的な意見ですが、ハチャメチャな復讐をやり遂げるには、ハチャメチャ復讐最強バフがくっついている必要があると思うのです。ですが君たちはエンタメ的なハチャメチャアクションを許されているようには見えないから……。画面外で無様に犠牲になっているのだろうなあ……。

 

 

映画『ダーティ・エンジェルズ』の感想でした。

様々な種類の映画を観て、もっとキャラ描写をしてほしいという感想を抱くことが割とよくあるのでございますが、これは日本のキャラ作劇的感覚なのかもなとも思ってきました。必要以上に語らず、察してくれという作劇が洋画には多い気がする。それにしたって本作は言葉足らず過ぎる気もいたしますが。塩梅が難しい。

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