チネローテル 映画感想ブログ

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【映画感想】ヒット・エンド・ファン!臨時決闘(ネタバレ有)_ガワはくだらないのに、結構アツい

皆さんは、『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(以下トワウォ)』はご覧になられましたか?

個人的には2025年上映映画作の中で最も好きな一本でございました。あとは2025年上映映画作の中で「いくらなんでも邦題があんまりではないかオブザイヤー」も個人的に受賞していると感じています。繰り返します。いくらなんでも邦題があんまりではないか。英語版とも違うのはもはやなんなんだ*1

私、もともと九龍城砦(日本的に言えば、「クーロン城」)が大好きなものでございまして、そちらがあのようなセットで蘇り、映画の世界で永遠としていただけたことがあまりにも感無量で本当に素晴らしい、という舞台部分の話をさておいても展開の多い話をうまく一本の映画でまとめきっているのが実に見事。アクションもよく、キャラクターもよく、よいよいづくしの凄まじい作品でございました。適度に劇場に通いつつ、周囲の人々に布教してまわったのはよい思い出でございます。次回作制作中とのことで、心配な気持ちもありつつ楽しみでございますね。

そんな『トワウォ』の公式パロディ(?!)作と銘打たれた本作、あまりのくだらなさに観るに耐えないかと思いきや、なんだか妙にアツい部分もあって……。

 

映画『ヒット・エンド・ファン!臨時決闘』の感想です。

簡単あらすじ

かつてのムエタイ王者・ロイは、自らが経営するジムの赤字に苦しんでいた。弟子のチャウや家族も協力を惜しまないが先行きは不透明。そんな中、男の取り合いの果てにムエタイ女子チャンピオン決闘をすることになった広告会社の社長・シューは、ロイのジムに弟子入りを志願する。シューの無茶な挑戦は果たされるのか、そしてジムの運命やいかに?

※上記は、筆者チネローテル大家によるオリジナルのあらすじです※

Filmarks短評

評価:★★★★(星4)
※サムめのギャグや若干の下ネタセリフあり

 

ネタバレなし感想

■独特のノリがキツいが、慣れれば面白い

映画に限らずあらゆるコンテンツにおいて掴みは重要かと考えているのですが、本作は冒頭の数分で「この映画大丈夫か……?」となってしまう程に独特のキツいノリがございます。なんというか、ノレないギャグにずっと付き合わされるみたいな。特に序盤がそんな感じでして、ここがかなりしんどかったです。この映画自分に合わないタイプだと絶望すらしていました。特に序盤は変な下ネタというか、品のない方向性の演出も多いですしね。

ですがその序盤が過ぎ物語が動き出すと、「おや、この映画は割と真面目なスポ根熱血要素もあるのか?」という気持ちになっており、結構キツめに見えたキャラクターたちにもだんだん惹き込まれる不思議な作品でした。とにかく一番のネックは序盤かと思います。

 

■『トワウォ』パロディ、要る?

要らなくないですか?

ま、まあ、それだけ『トワウォ』本国でもヒットを飛ばしたということなのかもしれませんが。でもPG12指定の映画がこういうコメディ映画のパロディにふさわしいのかなぁ。国民的アニメのパロディなどならまだわかるのですが。

正直『トワウォ』とはキャラの方向性があまりに違うので中途半端にパロディされると逆に雑念が入ってしまうというか。役者が同じだからというのもわかりますけども。個人的にはその辺りは割り切ってほしかったなあ。別に見どころというほどでもありませんしね……。

とはいえこれは私の好みの問題もありますが。いわゆる中の人ネタというのがあまり好きではないので。やはり役者とは、作品ごとに別人であるべきだと思いますゆえに。

 

ネタバレあり感想

注意
ここから先は、映画『ヒット・エンド・ファン!臨時決闘』のネタバレが含まれます。
ご覧になる際はご注意ください。

 

 

 

頑固な大人たちが変わることを受け入れる話

ガワはだいぶ下世話というか、くだらないな~という感じなのにテーマは割と普遍的で、きっと誰もが少しは共感できるような何かがある物語でした。

自分のこだわりや固執を捨てたり割り切ったりして前に進むのは難しいよなあ。よく恋人の浮気からこの方向性に持っていけたなと感心いたしました。いや、逆か。本筋は真面目なのに下世話なギャグが多いだけか。そう考えるとちょっと勿体ないですが。

とにかく好みが分かれるとしたらこの下世話なギャグ部分だと思うので、この辺りがもう少し調整できればいいのかなぁと。ううむ、けれどコメディとはこういうものなのかなあ。私が気にしすぎなのだろうか。

 

意図的なダサさ

わざとなのだろうけれど、演出といい劇伴といい全体的に格好良さは薄め。というか、男性陣より女性陣の格好良さを出そうとしている印象でしたね。特に試合シーンはそう感じました。序盤くだらんキャットファイトしてたとは思えないな。というか暴力が本気過ぎて怖いよ。殺す気だったのか?

男性陣の試合シーンはヘンにカッコつけようとして盛大に失敗している感じが笑えばいいのかアツくなればいいのか分からず困りました(場面としてはまあまあアツいので)。『少林サッカー』まで行っていれば逆にアツいのですがそこまでではないため難しい。でも意図的なのだろうなあというのもなんとなくわかります。作風なら仕方ない。

 

 

映画『ヒット・エンド・ファン!臨時決闘』の感想でした。

なんといいますか、かなり独特な作品でした。好みの作風ではやはりなかったのですがそれでも楽しめたのは事実でございます。

公式サイトがなかったので劇場情報のツイートを記載しておきます。サイトない割に入場特典がずいぶん豪華だった気がするのですが(ポストカードとポスターのようなものをいただきました)、宣伝が手厚いのかそうでもないのかよくわからない。

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*1:原題は九龍城寨之圍城。文句なしにカッコイイ。英語版タイトルは『Twilight of the Warriors:Walled In』。Walled In部分が非常にカッコイイし、そこを抜きにしたとしてもトワイライトオブザウォリアーズなんですよね。せめてもオブは抜いちゃダメでございません?