こんばんは! チネローテル大家です。
突然ですが、皆さんは動物はお好きですか? 私は……現実における生命体は、私自身が力の加減が下手すぎてあらゆるものを破壊してきた都合上触れるのが怖く、あまり近づきたくはないのですが、概念や存在としては好きでございます。モンスターみたいな言い草になってしまった。
本作は世界一優しい……らしい動物『ひつじ』をメインに据えたミステリー作品です。ははあ、コメディめいたギャグミステリーかなぁ~と侮るなかれ! 正直言えば私も鑑賞前はまあコメディやろなぁと予想していたのですが……
笑いはもちろんあり、けれどそれ以上に涙あり! ミステリーだってそれなりにあり!!
なんと本年個人的ベスト級大傑作でございました! これだから映画館通いは辞められないぜ~!
映画『ひつじ探偵団』の感想です。
簡単あらすじ
※上記は、筆者チネローテル大家によるオリジナルのあらすじです※
Filmarks短評
映画『ひつじ探偵団』のレビューを書きました! https://t.co/JKYvSby8mS #Filmarks #映画
— チネローテル大家 (@cinerotel) 2026年5月10日
現状今年ベストかも 年齢問わず楽しめるもふもふ大傑作です
評価:★★★★★(星5)
ネタバレなし感想
■可愛くてもふもふ……だけじゃない!
まずは予告をね、ご覧いただければと思いますのでどうぞ。
あら~。ひつじさんがいっぱいでございますね!
まずシンプルにこのひつじのクオリティが高い。CGかと思うのですが違和感ナシ。愛嬌あり、けれど必要以上に漫画的な雰囲気もなくリアリティもそこそこにありという良き塩梅。彼らがあれこれ動き回って頑張る姿だけでも実に眼福でございます。
ですが、本作はそれだけでは終わりません。ミステリーでは当然のことではございますが、本作では犠牲者が出ているわけです。羊たちのことを愛し、そして羊たちも愛していた羊飼いのジョージは劇中で亡くなってしまいます。
なにせ羊は羊であり、人間ではございません。そんな彼らが事件を解決するなどそう簡単ではなく、簡単な証拠集めですら一苦労。それ以外にも羊ゆえのあらゆる困難が立ちはだかるわけでございますが、それらの困難を「ジョージのために」と言い乗り越える姿はかなりグッときてしまいます。愛~。
あと本作における重要なワードとして「忘却」があるわけでございますが、またこれも味わいがねえ、深くてですねえ(ろくろを回す)。詳細はネタバレにて。
つまるところお笑いだけではないのですよ本作。というか、お笑いシーンがなければ滂沱で沈みますよ。泣けてしょうがないもんよ。小動物と共に暮らしていない私がこうなのですから、もうね、小動物と暮らされている方からしたらまあとんでもないことになってしまうのではございませんか?
もういない飼い主のために頑張るってさあ、そんなんもう、ただの圧倒的な愛じゃないかよ~。LOVE and PEACE dayone...
■割とミステリー部分の見応えもあり
少なくとも鑑賞の際は、本作のミステリー内容とオチに舌を巻きました。細かいことを考えると成立するのか? そんな行動しなけりゃええんでないか? とか色々思うところがなくはないのですが、楽しかったのでヨシ! 多分成立する。多分。
というかあのヒントからよく警官はオチを導き出したよなあ。そこにたどり着いていた羊たちがすごいのだけれども。
ネタバレあり感想
ご覧になる際はご注意ください。
ミステリーに犠牲はつきものであるが
それでもセバスチャンは死ななくてはならなかったのか。
本作におけるベストオブズル羊はセバスチャンで間違いないでしょう。
闘牛ならぬ闘羊としてカーニバルで手ひどく扱われていた彼は、ジョージによって助け出され自由を与えられます。その恩義に報いるため普段一匹狼もとい一匹羊である彼は、ジョージの事件の真相を明かそうとするリリーたちに協力するわけです。キャラ付けがニクいよ!
羊に何ができる、とリリーとモップルのことを煽りつつ街への道を案内したり、人間の目を見れば嘘をついているかどうかがわかる、だなんて真相に近づくヒントを言ってくれたり、挙句大ピンチに陥っているリリーとモップルのことを命がけで助けるだなんてそんな、ああた……もう……ズルやで。最後に群れの仲間は守るべきだからなんて言ってさあ、もう、ちょっと~! ジョージとセバスチャンのスピンオフ作れますってェ~!! どうかこれからはジョージと楽しくやってくれよ。もうそれしか言えないでございますよ。あんまりだよ。どうしてなんだよ。そもそもジョージだってなんで死ななあかんかったのですか。ウワー!(ウワー!)
是非もないが、善良な人々ほど理不尽に死ぬ。苦しい。
忘れたいくらい辛いけれど、忘れない
羊は、辛いことに耐えられません。だから3数えれば、それを忘れてしまいます。3、2、1! さあもう一度朝から今日を始めましょう。
この設定にだいぶ頭を抱えました。しかもそれだけでなく、羊たちの中には皆のように「3つ数えても忘れられない羊」モップルがいるのです。彼は全てを覚えているのですね。苦しいことも悲しいことも。皆が忘れていく中ずっと。
さながら、他の皆は記憶を殺し、過去の苦しみに蓋をしていく中で一人だけ取り残されているようなもの。でもこのモップルという羊は別に暗い性格でもないし、むしろ誠実で真面目で心優しい羊で、主人公格のリリーを励ましたり慰めたりする大人なキャラクターなのですよね。このキャラの造形が本当に素晴らしくて……。彼以外は、羊は死んだら雲になると思っていて、彼だけは羊が死んでも雲にならないことを知っていて。その上「羊は雲にはならないと知っているけれど、親の最期の顔を覚えている」と口にするのですよ? ウオオア。君ってば本当にもうウオオア~。思い出すだけで眼の前が歪むぜ~!
セバスチャン、モップル、リリー、冬生まれの子羊以外の羊たちは、ジョージが死んでしまった悲しみに耐えきれず忘れる選択をしてしまいます。もしかしたら彼らはジョージのことすらも忘れてしまったのかも……(おそらくそうだと思うのですが、ツラすぎてうろ覚えになっています)。リリーすらもセバスチャンの死によって忘れることを選択しかけるのですが踏みとどまって、忘れないというのはこんなにも苦しいことなのかと驚き悲しみ、モップルの在り方に感銘を受けるわけです。でも、リリーが忘れないことを選択したからこそ! ジョージからヒントを貰えて、事件は解決に導かれるわけです。もうこの場面もドバドバでしたよ涙腺が。どうして!? どうしてジョージはもうこの世にいないのですか!? この展開があまりにもこう胸にきてしまい……なんですかね、忘れられなければその人はずっと生きている、つまり『リメンバー・ミー』なんだよなあ(?)
この物語構成、ホント最近のディズニーは見習っていただけませんか!? いやその確かに『私がビーバーになる時』は面白かったですけど、それはあくまでB級映画的な見方であり及第点的な話であって、『リメンバー・ミー』大好き筆者にとっては本作の方が遥かに私の思うディズニーが作るべき作品というか、子供も大人も観るべき作品になっているではないか! と叫びたくなってしまいました。ほんとすごいよ本作。ウー(ウー)
映画『ひつじ探偵団』の感想でした。
レビューを書きながら内容を思い出して泣いている気持ち悪い筆者になってしまいました。何事か。でもそれくらい心に刺さってしまいました。
このまま泣きながら終わるのも良くないので一つ申しておきたいことを。
予告に車破壊シーンがあったではございませんか。あれ観て「ははあ、羊が街に出て大騒動を起こすのだなあ」と思ったわけですよ。つまりドタバタギャグコメディなわけだ! と早合点しておったわけですな。
騙された!! あれがあんな激アツシーンだったなんてことある!? 君は予告がうまい!! 最近の映画予告本当に編集うますぎるな。何事ですか? ありがとう。
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