こんばんは! チネ口ーテル大家です。
本日はあの『近畿地方のある場所について』でおなじみ、背筋氏の原作の映画化作品第二弾の感想です。最初に予告を観た時度肝を抜かれましたね。まさかこの作品を映画化に選ぶなんて……なにせ、原作は超ミニサイズの超短編です。
今日は
— 映画『口に関するアンケート』公式 (@kuchimovie) 2026年7月1日
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コーヒーが
要りました。
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どうしてもです。
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朝はコレがないと。
これがないとダメです。
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コレ は 小さなサイズで読み
やすかったです pic.twitter.com/75INEm3yPR
さすがに厳しいんじゃ? と思ったのですが、蓋を開けてみればかなり良い映画化となっていました。原作改変はあれども、個人的には「こういうのもありだな」と思える塩梅だったので好みでございました。
さて、みなさんはアンケートにどのように回答しましたか?
映画『口に関するアンケート』の感想です。
簡単あらすじ
※上記は、筆者チネローテル大家によるオリジナルのあらすじです※
Filmarks短評
映画『口に関するアンケート』のレビューを書きました! https://t.co/XWW8w6NCBR #Filmarks #映画
— チネローテル大家 (@cinerotel) 2026年7月12日
結構好きでした
評価:★★★★(星4)
※原作読破済
※若干のグロ描写と、セミがいっぱい出てきます
ジャンプスケアは控えめ
ネタバレなし感想
■雰囲気が抜群に良い
清水崇監督の作品を鑑賞するのは初めて*1だったのですが、とにかく良い画を撮られる方ですね。
原作は登場人物の独白のみで物語が進むのですが、そこをうまいこと映画に落とし込んでいるなという印象でございました。各キャラの視点を描きつつ、それらをまとめる刑事の存在がいて、場面の切り替わりも変な違和感やぶつ切り感もなく自然で観やすく、入り込みやすい作りになっていると感じました。
■大きな原作改変がある
これについては詳細はネタバレに逃がしますが、話のある部分、というか要素が大きく改変されています。これによって結局どういう話だったっけ、あの台詞の意味ってなんだったっけ、という微妙な矛盾が生じるような気はするのですが、まあホラー映画ってそこらへんが曖昧でも許されるよなあ! となったので個人的にはオールオッケーでした。
違和感のない改変で凄いなと感じたのですが、鑑賞後パンフレットを拝見したところ原作の背筋氏より提供された『杏に関するアンケート』という原作原案の没プロットがあったそうで、そちらから着想を得ているようです。なるほど納得。納得はしたものの、そこまで背筋氏が関わっていてなぜパンフレットに背筋氏のインタビューやコメントがないのかはだいぶ混乱しましたが(見落としだったらスミマセン)。『近畿地方のある場所について』ではガッツリ対談があったのにな……。そこは少し残念でした。
公式サイトにはコメントがあるし、お忙しかったのかな~。
ネタバレあり感想
ご覧になる際はご注意ください。
漬け込みました
杏なんて最初からいなかったんだ!(大改変)
さすがに度肝を抜かれたというか、いえあの、事前にもしかしてそうなのではといういろいろな要素が張られてはいましたから、展開を受け入れられなかったことはまったくなく、ただとにかくそうきたか! となっておりました。
はい、原作において杏は実際にいるキャラクターです。
まさか存在自体を亡くしてしまい挙句霊側にする、とは。なかなか思い切ったなあと。本作は原作から映画化されたことによって歪んでしまったのかもしれません。「ただのありがたい木」が「呪われた木」になっていったのと似たように、事実が改変されてしまったとも捉えられる、のやも。これは原作見ていた側からしても面白ポイントでした。
ただ、まあ、結果として「(上に行かないと)食べられる」や「地獄は下にある」という台詞の意味が通らなくなってしまうような気がするのですが……。これらは原作においては、杏がセミに憑かれたようになってしまったからこその発言だったはずなので。そもそも「食べられる」はもう別の意味になってしまっていますからね。おそらく本作では、「(木が)(犠牲者たちのことを)食べられる!」という意味で使われているので。
この改変により、原作だと「痴情の縺れに心霊ガッチャンコ小説(あんま悪くない人3人くらい添えて)」だったのが、本作だと「痴情の縺れに心霊ガッチャンコムービー(あんま悪くない人1人くらい添えて)」になっているので犠牲者が減っている*2から、まあええか……? いや、よくはないか……? 微・理不尽の減少。
痴情の縺れがいっちゃん怖いよ
はい
本作で一番怖いのって結局痴情の縺れなので……。
竜也が翔太から美玲を奪ったことも、そもそも美玲が竜也と付き合っていたにも関わらず翔太に揺らいだことも、美玲が竜也との結婚の約束をしているのに翔太からヨリを戻したいと言われて喜んだのも、まあ何もかもドロドロであり。美玲も言ってましたもんね、「選ばなきゃいけなかったのかな」と。ヒェ~。
とはいえ一番やってはいけないことをしてしまったのは、本気で竜也を殺したいと考え呪われた木に皆を導いてしまった翔太なのですがね。なんなんこれ。そりゃあ悪霊もニッコニコで彼らに付け入るでしょうよ。
アンケートについて
本来蚊帳の外であり安全圏にいるはずの鑑賞者たちを関係者にするいい仕掛けですよね、アンケート。このあたりはモキュメンタリー感もあってステキ。原作からあった仕掛けですが、原作と内容は微妙に違っています。
原作ではおそらく作品のイメージあるいは情景を固定化させたり想像させることで恐ろしさを助長するものなのかなあと解釈していましたが、映画版では……どうかな。介入させたかったのかな。関わらせたかったのかな。そして、伝播させてほしかったんだろうな。
そうすれば木がまた食べられますからね。
映画『口に関するアンケート』の感想でした。
背筋氏って、キャッチコピーというか定型文を作られるのがお上手ですよね。『近畿地方のある場所について』における「みつけてくださってありがとうございます」とか、『穢れた聖地巡礼について』における「げんきなあなたがうまれます」とか。こういうのって大事ですよね。あ、そういえば、言い忘れていたのですが、話し終えたらドアの音みたいに聞こえるのよかったですよね。
細かい技巧も光る一本でした。さて、私の話はここまでみたいです。それでは、失礼します。
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