チネローテル 映画感想ブログ

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【映画感想】ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー(ネタバレ有)_もうIT'S YOU MARIO!ではない

皆さんは、スーパーマリオをご存知ですか?

いえ、ご存知でない方を探す方が大変かもしれませんね。ゲームの枠を飛び越え今やグッズや広告などでも扱われている日本の代表的なキャラクターです。

尚、私はスーパーマリオシリーズに関しては『SUPER MARIO 64 DS』『SUPER MARIO RPG』『NEW SUPER MARIO BROS.』『マリオカートシリーズ』くらいしかやったことのない超絶にわかでございます。

そしてこのスーパーマリオが映画化したのが、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』。こちらは個人的には大名作だと考えております。そこまでマリオに触れてこなかった自分ですらワクワクする作品。音楽も素晴らしいし、何より王道の展開が最高でございました。

そんな映画マリオ二作目の本作。前評として「評論家が低評価を付けた」という話だけは聞こえてきてしまっていましたが、それはまあ前作もそうだったしなぁと思いきにせず鑑賞した結果……今回ばかりは評論家の気持ちがさすがに分かってしまった一本でした。これは果たして映画なのか?

 

映画『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』の感想です。

簡単あらすじ

どこかの銀河、星々のこどもたちに本を読み聞かせる姫・ロゼッタは、謎の宇宙船の襲撃を受け拉致されてしまう。一方、キノコ王国で暮らす配管工のマリオとルイージは、砂漠地帯のワープ土管が詰まっているとの連絡を受け調べに向かう。土管に詰まっていたのは、緑色の恐竜・ヨッシーだった! 新しい仲間とともにピーチ姫の誕生日を祝う彼らだったが、誕生日パーティの最中空から星が落ちてきて……。

※上記は、筆者チネローテル大家によるオリジナルのあらすじです※

Filmarks短評

評価:★★★★(星4)

 

ネタバレなし感想

■映像は抜群に良い

これは間違いないです。というか、個人的に本作の評価点のほとんどはここになります。凄まじい完成度で、おそらくファンの方は様々なファンサービスを直に浴びれて最高! となるのだろうなぁと。非常に詰め込まれてしまっているので、ワクワクも一瞬で過ぎ去ってしまうのが贅沢な悩みといいますかなんといいますか……。

 

■もう“私”はマリオではない

二作目故にどうしようもないのですが、本作ではマリオたちの成長はほとんどありません。なぜなら皆もう超絶強いからです。

私がマリオの映画で最も好きだった部分は、映画が始まる前のIT'S YOU MARIO!に始まる“試行錯誤”と“成長”で、そこを感じられる本編でございました。欠点を兄弟が力を合わせて克服する、という部分が本当に大好きで。ですが本作のマリオもルイージもピーチもほとんど無敵。ほぼほぼ負ける要素がありません。

この瞬間、ああこのマリオは凄く上手い人が扱っているのだなあ、みたいな気持ちになってしまって――もちろん映画なのでそういう考え方はヘンなのですが――突き放されてしまったように思えたのですよね。まあ……かといってどこぞの作品さながらシーズン切り替わったら弱体化されても困るのですが。ただ別の部分の成長は入れられたのではないかと感じてしまう部分はありました。

本作はキャラの掘り下げはないので、「どうぞ皆さんおなじみの彼です!」みたいな方向性で出てくるのでなんというかこう……ドラマがほぼ……ない! そういうタイプのアクションゲームみたいだ!! そりゃあ評論家も困惑するわけでございますよ。完全にマリオファン、ないし任天堂ゲームファンのためのムービーの色が強すぎるのですもの。

なのでこれは映画か? といわれるとちょっと首を傾げてしまいます。映画というよりはゲーム映像化の詰め合わせみたいな。面白いですよ? 面白いのですけれど、あまりにもこう、全部に力を込めすぎて結局何が見せたかったんだ? みたいな。特にラストのこれで終わりでいいのか感は凄かったですね。見せ場がわからない。

この鑑賞後感はかなり『超かぐや姫!』に近かったです。あちらも映像は綺麗だし素材は良いのですが、キャラの掘り下げはないですし映画の構成としてはだいぶ歪なので「こういうのが好きな方向け」感でした。面白いのですが……ううむ。映画というよりは文字通りのファン・コンテンツですね。おそらくシーンごとに切り分けてもまあまあ成立してしまうのだもの。USJのアトラクションで使われそう。

 

▼『超かぐや姫!』の感想はこちら

cinerotel.jp

 

ネタバレあり感想

注意
ここから先は、映画『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』のネタバレが含まれます。
ご覧になる際はご注意ください。

 

 

 

いいんだそんなことして

ロゼッタとピーチ、姉妹だったのか~と思って調べたら別にゲームではそんなコトないと知り困惑しました。むしろ親子説の方が強かったと知り、ファンムービーなのにファンを困惑させている!? と混乱。

まあ、完全にゲームとは別軸だということなのでしょう。前作の「マリオはキノコが苦手」みたいな付け加え設定とは全くレベルの違う段違いに衝撃的な設定付与ですが。

私は原作にあたる「スーパーマリオギャラクシー」は完全に未プレイなのでそこまで気になりませんでしたが、そこのファンの方は受け入れられるかどうか結構難しそうだなとは感じました。マルチバース設定というのが一般化しているとはいえ、わざわざそこを変える意義もなかったような気がするので。ややこしくなるからなのだろうか?

あとクッパが骨になってしまうのもかなり衝撃的でしたね。い、いいんだそんなことしてしまって。まあそもそも本作におけるクッパはどっちつかずというか、脚本の犠牲者というか。友情と息子との間で板挟みになっている感じが。やっぱ悪役がはっきりしていないストーリーは急にピントがぼけてしまうのですよね。そもそもクッパとマリオらの間に芽生えていたらしい友情? も謎でしたが。本作はキャラ設定を深く考えると全体的にわけがわからなくなってしまう……。そもそもクッパJr.の技術力も意味わからないですしね。まあこれは悪役のお約束ではありますが。

 

ゲストキャラやファンサービスについて

フォックスが出るということは聞いていましたが、まさかロボットやゲーム&ウオッチまで出演するとは。個人的にロボットはマリオカートの愛用キャラでしたので嬉しいのですが、チョイスは若干微妙だなと感じました。知名度どれくらいなのだろう。スマブラに出ているとはいえ。というか(フォックスは物語の展開的に必須キャラなためさておき)ゲストを出すよりキャラを掘り下げしたほうがいいのでは……。やはりファンサービスコンテンツだ。

それはそれとしてフォックス、君は単体で映画をやったほうがいいよ。正直部分部分だけでいえばマリオたちを食うレベルの活躍っぷりでしたので。よくも悪くも詰め込みすぎている。

 

本作で一番ワクワクしたの、キノコ王国を任されたマリオたちがステージ攻略よろしくあっちこっちの困りごとを解決する場面でしたね。離れていた自分とマリオの距離がとても近くなった気がして嬉しかった。

それ以外は……映像は素晴らしいという前提のもと、NOT FOR ME映画だったのかも。この難しい感情! 自分が観た回のちびっこは大喜びでしたし良いコンテンツではあることには違いないのですが。

 

 

映画『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』の感想でした。

三作目もやるようなのですが、もうマリオの成長物語は見られないのかなあ。好きだったのですが……大人しく一作目を見返そうと思います。

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