皆さんは、3Dアニメはお好きですか?
私は、数をたくさん見ているというわけではないのですが、好きな作品が3Dアニメだった例が多いです。ディズニー作品は一旦さておき、ネトフリ独占、原作ファンゆえに映像化に咽び泣いた大傑作『ドロヘドロ』、作品外の様々な背景事情から微妙な見づらさはあれど蓋を開けてみれば“好き”にまっすぐ向き合った大傑作『ケムリクサ』など、いくつか作品が思い足ります。
そんな3Dアニメ界隈に昨年現れ話題を席巻しまくりました超新星が、ついに劇場にもやってきました! 流行りものを嫌厭しがちな私は当然昨年時点で観ておりませんのでウキウキで観てまいりました。ありがたや。え、映画は観られているのだから流行り物云々の話は通用しないのでは? あー……映画は流行る前に観ていることが多いので例外ということで、何卒。
映画『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ 各駅停車劇場行き』の感想です。
簡単あらすじ
※上記は、筆者チネローテル大家によるオリジナルのあらすじです※
Filmarks短評
映画『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ 各駅停車劇場行き』のレビューを書きました! https://t.co/tfyWqvR09h #Filmarks #映画
— チネローテル大家 (@cinerotel) 2026年2月7日
面白すぎる これは話題になって当然
評価:★★★★★(星5)
ネタバレなし感想
■良さを説明するのも野暮
とりあえず観てくださいよ! で正直すべてが終わってしまう。
なぜなら、Youtubeで全話無料公開されているからです。それらを繋げたものが今回の劇場版。なのでYoutubeで1話もしくは前作の『ミルキー☆ハイウェイ』を鑑賞して雰囲気がお好きなら間違いない。置いておきます。
キャラデザと美術が良すぎる。こんなん話題にならないほうがおかしかったですね。自分はサブウェイの時点で初めて知った口でしたが……。
とりあえず、細かい部分の語りはネタバレに逃がしますね。
鑑賞後、急ぎYoutubeで公開されているバージョンをサブスクにて鑑賞したのですが、劇場版の編集は実にお見事。繋ぎが上手く、全く違和感なく鑑賞することができました。繋げたことによるテンポの阻害もなく上映時間的にカットシーンもない、かといって長すぎず短すぎずのベストな塩梅(もっと話を観せてくれ! とは思うがそれは別エピソードでという意味合いのため今作はこの長さでバッチリ)。追加シーンは警察官のリョーコさんまわりが中心ですね。
でも劇場で観るとですね~ほんと、いいですよ、大画面。映えます。音響もイイですし。この作品は結構音響重要ですよね、主にアクションシーンまわりとか。それに入場者特典もございます。第1弾という太字が怖い。しかもランダム6種類て……本気ですね……。上映時間自体が46分と短いので基本価格も1500円均一ですし、あらゆる合間で観やすいのもまたうまいことやっとりますね。
ネタバレあり感想
ご覧になる際はご注意ください。
限られた時間ゆえに洗練される描写(世界観)
この作品は3分アニメを繋げたものですが、世界観は我々の生きる現代社会とは全く異なります。そのため、視聴者を置いてきぼりにしないよう本来ならどんな世界なのかをそこそこ説明する必要が出てくるわけですが、今作は「現代日本とミルキー☆サブウェイ世界それぞれに共通して存在する事項」を描くことで、世界観の差異や説明をしているのが上手いなぁ……と。
例えば「食材」。ミルキー☆サブウェイの車両には、現代日本におけるレトロ自販機が配置されていました。しかし出てくるのはゼリー飲料よろしくパック詰めされた宇宙食。彼らだけでなく警察官らにも同様の宇宙食が配られていることから、これは“安いが味の悪い一般的な食料である”ことがわかります。なんというか、自販機から出てくるのがニクいですよね~。普通に出されただけだとなるほどね~感になるところが、現実でも見たこと聞いたことのあるお惣菜系の自販機から出てくるというのが、急に身近なような気がしてしまう。まあ出てくるのは宇宙食なんで全然身近ではないのですがね……。
他には「自白剤」。ひいては「砂糖」ですかね。サイボーグのカートとマックスこの世界における甘味は運ぶのにも随分規制がある様子ですし、ちょっと麻薬っぽい雰囲気もある(『OFF』というフリーゲームでは、まさしく砂糖を依存性のある恐ろしい薬として扱っていました。とはいえ、現実世界でも麻薬より中毒性が高いなんて言われていますしね……。より馴染み深さが出てしまう)。
警察官が渡したお菓子(キャラメル)を、カートとマックスは自分から首の付け根にブスッ! サイボーグのご飯の食べ方とか、甘いものがこの世界において欠かせない存在であるらしいことなどがわかるいいシーン。そのあとそれが本当のことしか言えなくなる特殊性アイテモだったこともわかり……自白剤じゃんこれ、となるわけで。この後の会話のシーンも非常に好きなのですが、これはまた別の話としまして。
偶然挙げた例がどちらも食べ物系だった。筆者の食い意地のせいですね。
限られた時間ゆえに洗練される描写(人物)
直接的に「この二人は仲良しなんですよ~」と言葉にせずにそれが察せられるの、イイですよね……。チハルとマキナがまさしくそれで、チハルはおそらくマキナの生まれを気にせず自らの気持ちに正直にマキナと友達付き合いをしていてくれて、マキナはそんなチハルのことをとても大事に思っている。だから守ろうとして手が出る。なんで手が出るんだ。怖いよ。まあチハルの魔性の女感ちょっと見え隠れしているので(おそらく誰にでも分け隔てなく接することができる。この世界においてそれはまあまあ類稀なスキルの可能性高し)、殴っておかないと守れないのかもしれないのですが。
カートとマックスも、それぞれサイボーグという立場だからこそ共感できる部分があって、だから一緒に仕事しているんだろうなとか、戦いでの連携が非常に凄いので今までとんでもない修羅場をくぐってきたのだろうなとか色々想像ができる。イイ。
それはそれとして人物描写差し置きミョーなギャグ場面もちょいちょいあるのですが。作家性。なあんで男性陣はお手洗いで一生髪の毛いじっとるんだ。いっそクシ使いなよ。
ロボだ……
シンカリオン……?(違うよ?)
本作の凄いところは、余す所なく見せてくれるという部分。普通だったら描くのしんどいのでアクションシーンとかはカットしてしまったり、コスト掛かりそうな部分とかはごまかしてしまったりという作品は少なくないのですが、本作は「本当にほぼお一人でお作りになったのですか……?」と思わされる描写がてんこ盛り。見たいとは思ったけれど! そこまでのクオリティで見せていただけるとは思いませんでした。歓喜!
戦隊ヒーローの残り10分場面における合体シーン……?(違うよ?)
映画『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ 各駅停車劇場行き』の感想でした。
大名作でした。話も面白いしキャラもいいんですから、そら話題にならなきゃ嘘ですよ。SNSの話題を席巻するわけでございます。しかし入場者特典がこの先もたくさん用意されているであろうことを考えると若干の心苦しさあり。私は新作映画を鑑賞せねば命を落とす呪いにかけられし者*1……これ以上銀河の彼方に飛んでいくわけには……!
……呪いを差し置いてもマキナちゃんの入場者特典が出たらもう一回観に行くかも……!(欲)
↓もしもお気に召されましたら…クリックやスターなど…励みになります! いつも感謝です↓
*1:この呪いはフィクションです。