アウトロー、響きがいいですよね。法や社会のルールに囚われない、社会からのはみ出し者のことを指す言葉とのこと。格好いいですよね。厨二心がくすぐられます。ですが、我々は一応一般常識に生きる者たちでございまして、許容できるアウトローさというのには限りがあります(いっそリアリティがないレベルで突き抜けていたら気になる気にならないもないのですが)。
つまるところ、微妙にリアリティのあるアウトローなキャラクターを愛せるかどうかはなんとも難しい部分でございまして……。
映画『アウトローズ』の感想です。
簡単あらすじ
※上記は、筆者チネローテル大家によるオリジナルのあらすじです※
Filmarks短評
映画『アウトローズ』のレビューを書きました! https://t.co/gCIoalLcR8 #Filmarks #映画
— チネローテル大家 (@cinerotel) 2026年1月24日
硬派でした 前作ちゃんと観てないと若干厳しい感じはありました 前作観ます
評価:★★★(星3)
※本作鑑賞時は、前作『ザ・アウトロー』を序盤しか鑑賞しておらず
本感想は後日サブスクで『ザ・アウトロー』の鑑賞を終えた後に執筆されています。
ネタバレなし感想
■カメラワークとロケ地が美しい
本作、前作の『ザ・アウトロー』に引き続きカメラがいいなあ~と感じました。
人間ドラマのシーンやアクション(というほどかはさておき、大強盗作戦中の画面)シーンなどをたっぷり映します。そしてロケーションそのものも素晴らしい。遠景のフランスの町並みはそれだけで絵になりますし、イタリアのマフィアも関わってくる都合でイタリアの風景も出てきてお得感あり。
■硬派で地味め
主人公のキャラクターもそうですが、全体的に大人向けな雰囲気を感じました。前作にあったワクワク感が今作にはあまりないような気がするのですが……。なにせニックが刑事側ではなく強盗側として動くわけですから、応援してよいものか常に微妙な心持ちになってしまう。動機も(予想はできるとはいえ)観ている段階ではわかりませんからね。
ネタバレあり感想
ご覧になる際はご注意ください。
ニックのことが好きになれない
これは完全に好みの問題であり、更に言えばそもそも前作時点からの話なのですが……主人公のことがあまり好きになれないのです。刑事としていくら一流でも、家族を大事にできていない上に口も悪く、任務のためとはいえ浮気もするし(しかもバレずにやり遂げられない)、素行にもどうも問題がある印象が強すぎて……そういうキャラクターなのはわかるので、本当に私の好みの問題でしかないのですが。
そのため前述したとおり、ニックを応援していいのかどうかが余計にわからなくなり、いまいち物語に入り込めませんでした。人間くさいと言えばそうですし、洋画ではそう珍しくないキャラ設定ではあるのですがね……。
話の起伏があまりない
物語の大部分に相当する大強盗計画はほぼスムーズに進みますし、ちょいちょい訪れるピンチもハラハラ感や絶望感は薄めで多分どうにかなるのだろうなあという気持ちになってしまっていました。終盤、実はニックは刑事のままで潜入捜査をしていた! という展開もそりゃそうだよなあという気持ちにしかならず。
ラスト、ドニーがマフィアに拾われる場面やそのことを知っていたらしいニックの表情などはいいな~と思う場面ではありましたし、他にも好感の持てるドラマ場面はありましたけれども、全体的に地味過ぎる印象が拭えませんでした。
続編である以上前作と比較してしまいますが、前作では緊迫感もあり常にこの先どうするのだろう? という印象があり、いわゆる大強盗部分はそこまで長尺でもなく、終盤の捻りもなかなか効いていたのにどうして……。どうしても悪役のほうが魅力的な感じありますよね。
映画『アウトローズ』の感想でした。
今まで色々と映画を見てきて、なんとなく、自分は誰を応援してみるべきなのだろう? がわからなくなってしまう映画に、私は随分混乱する傾向にあるということがわかってきました。難儀な性質でございます。ですが映画というのはそんな自分の性質や、自分の好みと向き合う機会を与えてくれるモノでもあるので、甘んじて受け入れたい所存です。どんな自分の好き嫌いと出会えるかも、ある意味楽しみのひとつかもしれません。
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