チネローテル 映画感想ブログ

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【映画感想】プラダを着た悪魔2(ネタバレ有)_悪魔は時代に滅ぼされたが、変わらぬ想いはそこにある

こんばんは! チネローテル大家です。

ストック消化! ストック消化! できる時に更新をして参りませんと、少しずつ映画の内容というのは忘れて……いくはずなのですがどうやら私の脳みそはどうにかその辺りはまだうまいこと記憶領域として一定の質を保っているようです。まあそれもいつまで保つか分かりませんが。元々忘れっぽいたちでございますので。本作のミランダと同じくらいかそれよりひどいかも。

予告見た時ミランダが認知症キャラになっちゃったのかと一瞬焦ったのはいい思い出(失礼)。違ってよかった。20年ぶりの続編でそういうこと気にしてしまうのはなんだか夢のない話でございますね……。いやあ、洋画の続編って結構そういうことしてくる印象がございますので(偏見)。

 

映画『プラダを着た悪魔2』の感想です。

簡単あらすじ

報道記者として活躍していたアンドレアことアンディだったが、突如同僚含め一斉に解雇通告をされてしまう。途方に暮れていた彼女だったが、かつてアシスタントとして働いていた「ランウェイ」にひょんなことから呼び戻される。そこでアンディが目にしたのは、世の中の変遷とともに在り方の変化した「ランウェイ」と編集長ミランダその人であった。けれどミランダの無茶振りは健在で、アンディは「ランウェイ」存続の危機に立ち向かうこととなるのだった。

※上記は、筆者チネローテル大家によるオリジナルのあらすじです※

Filmarks短評

評価:★★★★(星4)
※前作鑑賞済

 

ネタバレなし感想

■よくまとまった映画である

私が鑑賞した際は劇場がほぼ満席で驚いたのですが、それも納得できる、いわば万人受けするエンタメ映画といった出来でございました。頑張りは報われ、見てくれている人がいて、スカッとするような展開ももちろんある。お洒落な女性らが繰り広げるいい感じのドラマ、といった内容でございました。見やすくて良い。

それはそれとして時代だから仕方がないものの、あの好き勝手やっていたミランダがここまで丸くなってしまうのはちょっぴり切ないものがございましたね。牙を抜かれたライオンだぁ……。

 

■この続編には、確かに意味がある

しかし前作が20年前とは思えないほど役者陣の印象が変わらず驚きましたね。皆様お綺麗なままで……。この手の同窓会映画にありがちな「年、召されたなあ……」はほぼ感じませんでした。数年後に撮ったと言われても信じてしまう(内容的にそれはあり得ないのですが)。

以前の記事で私は、何十年も経って続編を撮影するというスタイルが個人的にはあまり好きではない旨を語りました。

かつて全盛期だったころの役者陣がお年を召された姿で出演されるの、嬉しいのでございますか? それを目当てに劇場にGOするほどの動機になりえるのでございますか? 同じキャラクターとして出演されるの、それって嬉しいでございますか?

私はそんなに嬉しくなくて、なんといいますか、普段漫画やアニメに触れているからかもしれないのですが「ああ、ヒーローも老けるのか……」みたいな。現実を突きつけられて微妙な気持ちになってしまうのですよね。

引用元:【映画感想】トップガン マーヴェリック(ネタバレ有)_時代は変わった、私にとってはいい方に

ですが、本作については別です。なぜなら、時代が経過したからこそ書けるものを描いていたと感じたからでございます。ネットの台頭による雑誌の難しさや、コンプラ問題によるミランダなどの在り方、多様性を受け入れる社会となったことによる社員らの多国籍・多人種化。

この辺りが結構テーマにありながらも、それでも変わらないものはあるのだという在り方だったので好きな話の持って行き方でございましたね。やり方は変われど、根底にあるもので変わらずにあるべきものはきっと在り続けるのだろう。AIによって仕事が奪われるなんて話も本作には出ていましたが、その話題に対する「NO」を突きつけているようで、なんだか好きなメッセージでございましたね。

まあ……それはそれとして、『プラダを着た悪魔』の続編でやるのがベストだったかはちょっと分からないのですが。安定した興行を見込めるというのは大きいのかな。前作観なくてもなんとなく観られてしまう内容ではあると思いますし。ミランダにはあの時代のままでいてほしかった気持ちはどうしてもあるのだよなあ。

 

ネタバレあり感想

注意
ここから先は、映画『プラダを着た悪魔2』のネタバレが含まれます。
ご覧になる際はご注意ください。

 

 

 

エミリーを実質的な敵としてよかったのだろうか

本作における引っ掛かりポイントはここなのですよね。

前作では戦友とも言うべき存在で、結果的にアンディが会社を辞める要因ともなった第一アシスタント・エミリー。本作においてはエミリーの恋人がエミリーのためにランウェイを買収しようとする、という、物語の役割としての敵あるいは黒幕的な立ち位置をエミリーが担っています。

ここは、ラストこそ和解する展開ではあったもののちょっと首を傾げてしまいました。いくらミランダに恨みがあったとはいえ、この展開はあんまりじゃないかと。要するにさすがに小物過ぎる!! いいじゃんライバルっぽい立ち位置ながらなんだかんだ協力するくらいの方向性で! 結果として相対的にナイジェルの株が上がっていくよォ!? ここはそれこそ新キャラだけで良かったのに……。

本作、結構魅力的な新キャラが出ていながら(アンディの秘書のコ、なかなかイイキャラしてましたよね)過去作のキャラは印象を変えてしまっているものがちょいちょい。結果的にナイジェルの株が上がっているよォ!?!?(2度目)

個人的な好みの話もあるのですが、『キングスマン2』のように、前作で強かった登場人物をナーフしたり性格変えたりするのだいぶ苦手なのですよね。自分は前作のエミリーが結構好きだったので少し残念でした。「ランウェイ」を出て悪知恵をつけてしまったのか……。

 

ナイジェル(涙)

MVP過ぎるだろ!!

ラストの、アンディのことを「秘蔵っ子」と呼んだ場面でさすがに泣いてしまいました。彼はずっと見ていてくれたんだ。前作でなかなかぶっ飛んだムーブをかましまくって呆れながらも助けてくれたあの時から、なんだかんだで気にかけてあげてはいるなと思ったけれど……まさかアンディが「ランウェイ」に戻ってくるところから仕組んでいたなんて思わないでございますよ!

つまるところナイジェルが本作におけるMVPで救世主でございます。アンディがいなければ「ランウェイ」の存続は間違いなく危うかったですからね。終盤までミランダもだいぶ牙を抜かれたライオン状態でございましたし。だからこそ、ようやくナイジェルが報われたようなあの場面は本当に嬉しかった。ずっとずっと表に建てず裏方で、前作でも責任者となれるはずだったのにミランダの役職存続のためにその話もなしにされて、それこそエミリーよりもずっとミランダを恨んでいたっておかしくないのです。だというのに、ナイジェルはそうせずにやれることをやり続けた。聖人過ぎる。

ナイジェルにはこれからもうとんでもなくどこまでも幸せになってほしい。きっと遠くないうちに夢を叶えられるはずだよ。ミランダはあんな感じだけれど、それでも人を見る目は間違いないのだから。

今更だけどアンディがミランダに再会した時めちゃくちゃ嬉しそうだったの、なんかイイな……。あんなに無茶なタスク押し付けられて、生活もめちゃくちゃになって、ろくでもないことを言ってきた人なのにな。でも、やっぱりそんな人に認められるのって、悔しいけどはちゃめちゃに嬉しいものでございますからね。

 

 

映画『プラダを着た悪魔2』の感想でした。

これも時代の変化かもしれませんが、ビジュアルのオシャレ度は前作のほうが遥かに高かった印象ですね。まあそのあたりの衝撃が一作目の方が高いのはそういうものか。

あ、それはそれとしてこの作品におけるアンディの恋人の「なぜこのひと……?」感が前作に引き続きだったの笑ってしまいました。全然アンディのセンスというか好みがわからないよお!? というか前作の恋人跡形もなく綺麗に消滅していてワロタでございました。親友はいるのにネ。

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