世間的な評価と自分の評価が食い違っていても、私はただここに記録を記すのみです。自分がどう思ったかをなにかの媒体に残すことは大事なことだと信じておりますゆえに。
映画『センチメンタル・バリュー』の感想です。
簡単あらすじ
※上記は、筆者チネローテル大家によるオリジナルのあらすじです※
Filmarks短評
映画『センチメンタル・バリュー』のレビューを書きました! https://t.co/gm0XDj43dX #Filmarks #映画
— チネローテル大家 (@cinerotel) 2026年3月8日
間延び感が否めず、個人的には合わない作品でした
ただ役者さんの演技は見事ですし刺さる方には刺さるはず
評価:★★★(星3)
ネタバレなし感想
■丁寧ではあるが、冗長
これは好みの問題も大いにあるのですが、本作は全体的に間が長いです。役者陣の表情や演技を見せるためのものだということは理解できるものの個人的には無視できず気になってしまいました。とにかく話が動くまでもつれにもつれるため、かなり睡魔を誘われてしまいましたね……。
■役者陣は実力派で、カメラもよい
間を持たせたくなるほど、役者陣の演技に味があるというのは事実でございます。カメラの構図も凝っている印象がありました。ロケーション自体が派手というわけではございませんが、だからこそしっかり映しているというか。冒頭の「家を擬人化した作文」の話にもある通り、このロケーションは主人公たちの思い入れのあるところでございますしね。その思い入れあるいは思い出が必ずしも全て良いものではないのもミソではございますが、「愛着のあるもの(センチメンタル・バリュー)」であることは確か。
ネタバレあり感想
ご覧になる際はご注意ください。
超絶シンプルな話の筋
本作は本当にシンプルで、いうなれば仲違いしたけれど似た業界に進んだ親子が和解して一緒に作品を撮るまでの話です。
コレ自体は予告からも伺えていたのでよいのですが思った以上に話の中身がなくて……。主役として抜擢されたレイチェルの話などもあるにはあるのですが、どう考えても辞めるだろうなあというのがわかる状態でしたし、話の起伏がひどく少ない。
ただこれは正直、いわばnot for meな作品だったというのが本音でございます。上記の起伏についても見方を変えれば非常にリアリティがございました。実際にあった人間ドラマを切り取ったものだと言われても納得がいくような実在性でした。
個人的には、こじれた家族関係を実質修復するに至るほどの映画とはどういうものかが気になったのですがその部分は本当に断片的にしか示されないため想像するしかない。そこを知りたかったのにな~。ですがこれはあくまで家族の話なので、言葉で語らずともわかる部分がある。けれどそれを読み取れるかどうかは鑑賞者次第で、自分はほぼ読めず……私はずっと外側から眺めているしかなかったのです。両親の仲が悪かったこと以外の父親との確執も想像するしかありませんでしたからね。
もちろん、すべてを描いてほしいという話ではございませんし、すべて説明してほしいとは思いません。むしろそういう作品はあまり好きではないので、説明がなく状況だけで理解できる作品を愛しています。ですが本作は用意された時間に対してあまりにも中身が……ないというか……つまるところ役者映画ではないかと思ってしまいました。エンタメとしての映画を愛する私としてはかなり物足りない一作であることは確か。テーマとしても普遍的ではございますので、本作ならではの独自性が見たかったところ。
とはいえ賞レースでは賞を取りそうだなあという感想です。アカデミー賞にもノミネートされているのは納得。
映画『センチメンタル・バリュー』の感想でした。
予告を観た時点で「私には厳しいかも……」と思った通りの作品でございました。好きな作品が、分かりやすくて展開に起伏があってエンタメ性に富んでいる! なので。あまりにもワクワク大好き子供脳すぎる。ですがそれでも少しずつ鑑賞を重ねることで学べることはあるはずと信じて、今週も映画館に通うのです……。
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