チネローテル 映画感想ブログ

映画館で観た映画の感想を書くブログ

【映画感想】ワーキングマン(ネタバレ有)_新年に効く無敵のお父さん

新年二週間弱経過しましたがいかがお過ごしでしょうか。

私は今まで映画館に通えず発狂一歩手前だったのですがようやっと先日2026年映画館の大地を踏むことに成功しました。危うく栄養失調で命を失うところでした。本年も映画館から栄養素を啜っていきたいと思います。

そんな新年一発目の映画は、非常にわかりやすいエンタメ娯楽アクションから!

 

映画「ワーキングマン」の感想です。

簡単あらすじ

現場監督として働く日々を送る男・レヴォン。部下や建設会社の家族からも厚い信頼を置かれている。ある日、建設会社の家族の娘ジェニーが失踪してしまう。ジェニーの父親から彼女の捜索を依頼されるレヴォン。なんとレヴォンはかつて元特殊部隊の隊員だったのだ。レヴォンはジェニーを救うため昔のように危険な世界に身を投じることになる。ジェニー失踪の裏には大きな犯罪組織の存在があった――

※上記は、筆者チネローテル大家によるオリジナルのあらすじです※

Filmarks短評

評価:★★★★(星4)
※暴力描写あり

 

ネタバレなし感想

■ジャンル:ジェイソン・ステイサム・アクション

本作のメインは間違いなく主演俳優のジェイソン・ステイサム氏のアクションです。悪人相手に銃も拳も容赦なくぶちかます、そこまでしていいの? と思わせるような迫力のアクションは見ごたえがあります。悪人に対しては基本的に容赦はありません。生かしておけばもう少しこう……有効活用できそうな人も問答無用。特殊部隊仕込みの容赦なき制裁が悪い奴らを懲らしめまくります。

その一方でストーリーラインは薄味気味。それらしい要素を散りばめながらもそれらが深堀りされるということはなく、あくまでアクションを盛り上げるための飾り付けといった印象と個人的に感じました。ただ、メインディッシュがアクションである以上、野暮といったところでしょう。

 

■ライティングと画面のメリハリ

本作ではアクションパートと人間ドラマパートが存在します。アクションメインの映画ではドラマパートの粗雑さが目立つ作品も少なくはありませんが、本作は結構しっかり撮られているのではと感じました。ライティングの陰影・明暗でそれぞれメリハリをつけつつ、わかりやすさ・理解しやすさもしっかりサポートしている印象。

暗い場面のアクションもありましたが、何をしているのかわからない・見えづらいとはほとんど感じませんでした。人間ドラマのパートでも、どのような意図かわからないシーンはなかったと記憶しています。

エンタメ作におけるわかりやすさは非常に重要と考えているので、とてもよいと感じました。

 

ネタバレあり感想

注意
ここから先は、映画「ワーキングマン」のネタバレが含まれます。
ご覧になる際はご注意ください。

 

 

 

ワーキングマン要素はあまりない

本作のタイトルである「ワーキングマン」、すなわち労働者である意味については少々疑問でした。

なんとなく建設業らしさというか、そういう経験や道具を活かして戦う場面が多いのかなと考えていたのですが実際はあまりありません。一度現場で揉めるシーンを仲裁する場面があって、そこだけです。あのアクションは(現場のアイテムをそうやって使っていいのかという疑問はどうしても出てしまいますが)かなり好きでした。けれどそもそも建設現場場面ほぼ最初だけなんですよね。そこが惜しかったです。色々難しいのかなとは思うのですが、ワーキングマン要素はあくまで物語を動かすため・最初のフックのための舞台装置な印象です。

結局、レヴォンは特殊部隊の頃の知識を活かして戦ってしまうので。道中でレヴォンが労働者であるからこそ切り抜けられる場面はありましたが、そこまで重要かと言われるとそうでもないですし……。少し残念でした。

 

それっぽくあればいいとはいえ

本作、わかりやすいと個人的には評価しているのですが、その一方であまり理解できなかった部分があります。それはレヴォンがジェニーを捜すために取った作戦についてです。

私はあまり特殊部隊作戦モノというか、スパイモノの映画に疎いのでもしかしたら常識なのかもしれないのですが、どうしてレヴォンは一回麻薬取引に介入したんですかね? 今回ジェニーを誘拐する元凶を作った、ディミにたどり着くためでしょうか。

最初から組織に潜り込んでという話なのであればわかるのですが、序盤はむしろ組織の人間を殺しまくっていたので急に内部から情報を仕入れようとなったのがよくわからず。レヴォン、しっかり顔も割れているのに。ディミが組織的には除け者扱いであったことから結果的にはレヴォンが組織の人間を殺していることを取引段階で知らなかったため助かりましたが。ディミの立ち位置をレヴォンが知っていたからこういう作戦になった可能性もありますが、その情報は自分の中では認識できていなかったのでベストな選択だったのかはいまいちよくわかりませんでした。

と、色々考えましたが結局レヴォンもといジェイソン・ステイサムがスーツを着て裏社会の人間らと取引する場面はカッコいいので、そこを演出できればいいというそれだけの話なのやもしれません。

そもそも顔バレしている以上普通だったらサクっと罠にはめられて終わってもおかしくないのにそうはならんもんな……。考えすぎなのかもしれません。

 

ジェニーさんつよ

つよすぎ

身を潜めておとなしくしたら終わりという強い意思のもと絶対にこの状況を打破してやろうという想いを感じる覚悟の決まりっぷりに変な笑いが出ました。隙あらば拘束を解いてやろうとか敵を挑発してやろうとか盛られた薬も割と無視して敵に噛みつこうとか、監禁されていたにしてはあまりにも体力と精神力が強すぎる。

ただレヴォンとの会話で護身術などを自ら習ったことも公言していましたし、ジェニーが意図的に強い女性として描かれている部分はありそうですね。洋画において戦える女性の存在は近頃よく目にします。それにしても「殺しちゃった」じゃないんだよな。そんなうっかりみたいな。正当防衛なので大丈夫ではあるとは思いますが……。

彼女の強さについて他に感じたところとしては、お国柄もあるのかなと感じました。少し状況は違いますが、FBI公式から銃乱射事件に巻き込まれたときの対策動画が出されていることを思い出しました。

その名も、「逃げろ。隠れろ。戦え。」

www.youtube.com

逃げる隠れるはまだわかりますが、戦う……戦うのか……。戦わないと命を落としてしまうかもしれませんし、それはそうなのですがやはり覚悟が凄い。

日本ではあまりない発想な気がするので、ここはやはり文化や環境の違いかなと感じました。

 

散りばめられた格好良さ

ところでOP、めちゃくちゃ格好良くなかったですか? 私、ああいうのに弱いです。キャストや主要スタッフを紹介するOPのある映画がちょこちょこ見られますが、それがカッコいいだけでやっぱりワクワクしてしまうものですよね。

考えてみればレヴォンの特殊部隊時代のエピソードは口頭でしか語られないので、あのOP部分が実質唯一の特殊部隊での日々を描いた場面かもしれませんね。工事現場要素も混ざってまあまあ混沌な感じにはなっていましたが。

あとは……一度レヴォンがヘマをしてしまって旧友のところに娘を預けるあたりで、武器を譲り受ける場面がありますよね。ああいうのにも弱い。「キングスマン」よろしく銃器がずらりと並んでいるだけでワクワク心がくすぐられるものです。あまり銃器に詳しくない私ですらAK47、MP5、M14などのワードにはにっこりしてしまいます。

レヴォンがデジタルとアナログを併用しているのもカッコイイポイントですよね。メモを取りながらもBluetoothな照準器を活用してみるとか。ああいうのにも弱い。

こういう細かいウィークポイントを用意してくる映画だなあとしみじみ。

なんというか本作、ツッコミどころは探せばたくさんあれど、それ以上のアクションとイイネ! ポイントをお出しいただける、そんな作品だと思いました。そういう割り切りも、イイ!

 

 

映画「ワーキングマン」の感想でした。

アクションが骨太だったせいか鑑賞後にかなり疲弊してしまい、ド甘いフレンチトーストのメープルシロップがけを食べたのですが大層歯が痛くなりました。作中の午前7時の朝食並シロップに引きずられた結果のチョイスでしたが、慣れないことはするものではない……。

 

 

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