筆者が映画館での出来事や思い出についてゆるく書くシリーズです。
映画感想のストックがないときなどに不定期に更新されます。
今日のお話は「エンドロール後のおまけ映像」について。おまけ、いい響きですよね。どんなときでもおまけを悠然と待つ余裕が欲しいものですが、近頃はそうもいかないことも増えてきて……それではどうぞ。
皆さんは、映画をエンドロールまで鑑賞するタイプだろうか?
私はそのタイプである。映画館ではやはり余韻を大切にしたい。エンドロールの中、あれこれ考える時間が好きだ。この映画はこういうところが面白かったとか、ここが好きな場面だったなとか、こういう演出方法やカメラの撮り方はなかなか印象的だったぞとか、評価は苦手ではあるもののFilmarksに投稿するうえで一応評価をしてはおきたいから星5つのうちいくつになるだろうかとか、悶々と考えるのが習慣になっている。と、まあ格好つけて言ってはいるものの結局のところ暗い中立ち上がって足元が不安定な中移動するという行動をうまく実行できるかが怪しい、というのが席を立たない大きい理由なのだが。
その中で、エンドロールの途中や後におまけ映像が挟まれている作品が結構ある。特に目立つのは子供向けの作品だ。例えば『映画ドラえもん』シリーズは、次回の映画の微・先出しがラストに挟まれているし、ディズニーのピクサー映画なんかはメインキャスト・スタッフの紹介が終わった後におまけの映像を入れる傾向が強いように思う(エンドロール自体にも可愛らしい仕掛けが施されている場合も多いが)。ちびっここそ暗い中移動するのは危ないから、エンドロールに意識を集中させようという施策なのかもしれない。親御さんの助けになっているはずだ。
そういうわけでエンドロール中は基本的に大人しくしている私なのだが、最近はそうもいかなくなってきている現状がある。映画をはしごする際、前の映画の終了時間と次の映画の上映開始時間が一致している場合が時折あるからだ。そんな無茶な鑑賞スケジュールを立てるのをやめろ、という意見が全くもって正論なのだが、間を開けずに映画を観ないと上映期間中の鑑賞に間に合わなくなることが割とある。大概の映画は消費期限2週間の生鮮食品である。
というわけでどうしようもない時は、あらかじめ端っこの席を取っておいてエンドロールになったら周囲に気をつけ身をかがめ、偵察をする忍者のごとくそそくさとスクリーンを後にする。映画館における映画の上映開始時間はあくまで「予告の上映開始時間」であることが多いため、少し過ぎてしまっても問題はないことはわかっているのだが、会場が暗くなり始める時間であることには違いないためやはり間に合っておきたい。あと精神的にも指定時間を過ぎるのは避けたい(ならばそんな無茶なスケジュールを組むなという話である)。
で、だ。こうなるとエンドロールは見逃すことになり、結果としておまけ映像が仮にあった場合は見逃すことになる。エンドロールスキップをしてしまった作品についてはサブスク入りした後にエンドロール部分を確認しておまけ映像の有無を確認しているのだが、今までおまけ映像までスキップしてしまったことはないらしい。微妙に運が良い。それはそれとしてこんな博打は嫌だ。一番は鑑賞前におまけの有無がわかるのがありがたいのだが、あれはサプライズというかイースターエッグ的なもののため、事前に告知があることが必ずしも嬉しいわけではないのが難しい。ううむ、やはり前後5分は余裕のあるスケジュールを組むしかないのか。そうだよ?
以前鑑賞した作品のなかで、事前にエンドロール後に映像がある、と告知されたものがあった。『ファンタスティック・フォー ファーストステップ』だ。とはいえ告知タイミングは映画の開始冒頭だったため、スケジュール云々はどうしようもないのだが。そのタイミングでは無茶なスケジュールを組んでいなかったため、おや一体どのような映像があるのだろう? とワクワクしたのだが……流れたのはいわゆるユニバースの繋がりを示すおまけ映像であった。私は恥ずかしながらマーベル全体は履修していないためなんとなくスゴそうと思っただけだった。そういうこともある。が、それだけではなく更にラストで謎のアニメーション映像があった。よくわからなかった。何だったんだあれ。
何はともあれ、おまけは美味しいもの。安心して、冷静に、楽しみに受け取りたい。なくたってよい。本編内で描き切っているということで美しい。それはそれとして本編の終わりがあまりにも悲劇的であったり、あるいは中途半端過ぎたりして、これはさすがにエンドロール後に何かしらの映像があるに違いない! と期待して何もなかったときの絶望感は凄まじい。感情の行き着く場がない。どういうつもりなのだ。
余談だが、『けものがいる』という作品がある。この作品はエンドロールが存在せず、無骨なQRコードが数十秒スクリーンに表示されるだけだ。あの結末からこのQRコードの表示に私は大層痺れてしまい、2025年のユニークジャンルベストに挙げている。かなり退屈な場面の多い作品ではあるが、設定が一定の層に刺さることは間違いないため、もしよろしければご覧になってほしい。そして私と同じ気持ちになってほしい。
感情の行き着く場がないタイプなので。
(了)
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